<   2006年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

それは悪魔の橋と呼ばれた

f0055881_231373.jpgバルセロナから電車で小1時間。
タラゴナという町に行った。
目的は世界遺産にもなっている
ポンデルディアブロ通称「悪魔の橋」
何ゆえそう呼ばれるのかは
行ってみてわかった(ホント)。
何冊かガイドブックを見たけど
いずれも「わかりにくい」ところに
ある、と謳われている。

まず、タラゴナ駅を降りて海岸沿いに歩くと円形競技場が見えてくる。
折角なので入ろうと思ったけど入場料が1000円くらいしたので躊躇。
ほかにも観光客がいたけどみんな外から眺めるだけで入らない。
よし、ここはジャパンマネーの見せ所とばかり、入ってみた。
f0055881_250052.jpg
闘技場入り口。思わずグラディエイター気分。
ま、でも中にはいれば別段外から見るのと
あまり変わらない。
よくよく観客席みるとコンクリートで補強。
海岸沿いなので劣化激しいのはわかるが
これで1000円強は微妙…。

いやいや気を取り直して、本来の目的地
「悪魔の橋」をめざしてGO!
ガイドブックによると、バスターミナル5番から乗って
高速道路を越えた停車場でおりる、とある。

ところがターミナルはロータリーになっていてぐるりと1周まわったけど
5番乗り場が無い。75番って乗り場があって「これかな~」とか思ってたら
小さいおばあちゃんが「どこいくん?」て訊いてきた(ような気がした)ので
「ポン・デ・ディアブロ」と答えると「なら、ここでええんじゃよ」と教えてくれた
(ような気がした)ので、とりあえず乗ることにした。
バスの運ちゃんにも「でぃあぶろ?でぃあぶろ?」とか言ってたら
「はいはい、いいから乗れ」と促された(気がした)。

f0055881_3183889.jpg山の中をバスが走っていくうちに、4、5人の乗客がこっちを見始めた。みんな窓の外を指さしている。
バスが停まって「ここだよ」って運ちゃんが教えてくれたので、降りた。
けど、あたりを見回してもポツンとバス停があるだけのきわめて辺鄙なところだ。この時に気づくべきだったのだが、対向車線にはバス停がなかったのだ。とはいえ、確かに「ポンデルディアブロ」と書いてあるし、目的地を探すことにした。
バスの中の人たちがみなにこやかに見下ろしていたけど気にしない。

山の中にハイキングコースの看板があった。いやーな予感。
まさか、ここから山ひとつ越えたところにあるってオチじゃないだろな。
と、思ったら数分も歩かないうちにそれらしき巨大な橋が見えてきたよ。

f0055881_335462.jpgローマ水道橋。そして神々しい世界遺産のマーク。オダジョーのナレーションが聞こえてきそうではないか。緒形直人でもよいが。
ちょうど日本でバルセロナ旅行を検討時にPS2の「ワンダと巨像」というゲームにはまっていた。
そのゲームのシンボルである巨大な水道橋とガイドブックにある「悪魔の橋」の写真が自分の中でシンクロしてしまい、どうしても実物をみたいという衝動にかられてしまったのだ。
そもそも水道橋というのは、水源から一直線に延々と何kmも続く人口水路で、地面に平行じゃなく微妙に傾斜しているってことね、つまり。それってある意味、万里の長城より凄いんとちゃう?

f0055881_3591971.jpgさておき、これですよ。
ローマ時代の中田がトッティの目の前でミドルシュートを決めたときと同じくらい、腹のそこから「おおおおお」って声が出た。
いざ、写真に撮ってみるとガイドブックの写真と大して変わらないのでううむと悩んでしまうが、それはそれ、映画でしか見れないと思ってたショーンコネリーが実際に目の前にいると、「映画で見るのとおんなじだー」と思いつつ「やっぱでかいなー」とか思うのと似てる。いや、似てない。どっちなんだー。(数日後実物のショーンコネリーに会うのだが、それはまた別の話)

f0055881_4202339.jpgこの橋、時間とともに微妙に色が変わってみえる。近くで見るとレンガっぽいけど石のような不思議な材質で出来ている。いろんな角度から見渡しているとつい、橋を渡ってみたくなる衝動にかられる。柵があるとつい乗り越えたくなるアレだ。幸いあたりに人影もなく…





え…

f0055881_430775.jpgあの、これはつまり渡ってもいいってことなんでしょうか。鍵があいてる状態とかではなく、扉が開放されてますが。
日本ではまず考えられない事ですが、この世界遺産、管理人もなく(当然無料)お土産屋さんもなく、しかもこの危険エリアに出入り自由という凄い状況にあり、一瞬パニックに陥りそうになりますが、とりあえず渡ります。
もともとかなりの高所恐怖症ではありますが、この状況で渡らずして帰国することは自分の中で絶対に許せません。と、思ったけどおーい、
これ、大人のひざの高さくらいしか手すりないよ。
突風吹いたらまちがいなく死ねます。

f0055881_443591.jpgどころか…










一部崩れてます。

f0055881_4464994.jpgとにかく渡りきって、さらに帰ってくるという難関を乗り越え、無事帰還いたしました。その後気分が落ち着いたところで橋桁にもよじ登りワンダ気分を満喫。
ガイドブックにバスが少ないので帰り道に注意とあったので、まだ3時ですが帰ることにしました。帰路、石碑が目についたので写真に撮ってみた。
何かいろいろ書いてあるようですがさっぱり読めません。スペイン語ご堪能な方、解読していただいた場合、ぜひコメント欄に教えてください。



f0055881_4595512.jpgこのあたりはカタルーニャ語だと思われるが、カステリージャ語かも知れません。どちらにせよさっぱりですが。










f0055881_511615.jpgそういえばバス停、対向車線に無かったなと思いつつ、見渡していたら、帰り方向のバスがやってきたけどほどなく通過。
ほぼ高速道路状態なので手を上げて停まるような雰囲気ではない。帰るためには二つの方法しかない。このまま帰り道と反対側のバスに乗るか、反対車線に渡ってヒッチハイクするか。
とりあえずバスの時刻表を確認しよう。と思ったら、雨が標識に染みて解読不能。
ヒッチハイクするのも怖いし、とりあえずバスを待つ。ポケットのお菓子をポリポリ食べてたのでのどが乾いてきた。日本だと自販機でジュースでも買うところだが、そんなもの無い。
荒野に放り出されて、正味1時間くらいだったと思うが、バスが来るまで永遠のように感じられた…。

<悪魔の橋を見に行きたいと思っている方へ>
1.帰り方向のバスはありません
2.いつバスが来るかはわかりません
3.橋を渡るなら自己責任で渡ってください
4.車の場合駐車場はありますが入り口発見するのは困難です
5.はっきり言って観光地ではありません

以上。
悪魔の橋"PONT DEL DIABLE""AQUEDUCTE ROME"。
[PR]
by shuandyum | 2006-01-30 04:10 |

北京の空は晴れているか

f0055881_16573654.jpg先週末、初めて中国本土の地を踏んだ。
どうせなら上海に行きたかったなあ。
とか言ってる場合じゃない。
最高気温-1℃最低気温-8℃
スキーに行くつもりで着込んでみたが、
おや、意外と寒くない、日本とかわらんぞ。
実際、成田に帰ってきたときの豪雪っぷりの方がびびった。あー、着込んでてよかったと帰国時に実感。
北京オリンピックに向けて街は大改造中。
イメージしていた自転車大行進は見られず、マイカーブーム真っ只中の北京市内は自動車の渦。

↑の写真はホテルから撮影したものだが、決して曇っていたわけでも、
霧が出ていたわけでもない。ありていに言えば光化学スモッグである。
滞在中ずっとこんな感じで、昼間の太陽を裸眼で直視できたりもする。
「ずっとこんな感じなの?」の問いに
「風が強い日は青空見えることもあるよ」
えええーー。
完全に公害じゃないですか。光化学スモッグじゃないですか。
30年以上前の日本とおんなじだ。
かといって毛沢東の肖像が市の中心に鎮座するこの国家が
どこまで13億人の人民の健康を心配してくれるのだろうか。
義務教育制度が敷かれてまだ3年しかたっていないこの国で
公害対策とかエコロジーとか言っても簡単には伝わらない。

彼ら人民(あえて国民でなくこう呼ぶ)の大多数は、いたって
よい人ばかりだ。勤勉で親切で義を重んじる。そして欲が無い。
これは誰も感じることらしい。
それゆえ国家権力は彼らを守らないと海外の資本主義競争に
よって搾取されてしまう可能性が高い。
日本も含めて世界中が中国13億人のマーケットを狙っている。
しかし、いずれも国営企業との合弁、国家との癒着なしでの進出は
不可能な状況である。

彼らから搾取するのは国家であるべきなのだから。
[PR]
by shuandyum | 2006-01-29 17:01 |