ガウディを訪ねて(その2)

f0055881_20594369.jpgカサ・ミラ
初期作品はそうでもないが、どこかのタイミングからか、ガウディは曲線志向になったようです。このぐにゃぐにゃ感がマニアには、たまりませんなあ。
f0055881_2171678.jpg山をモチーフにしたこのマンションは、しっかり世界遺産である。きっちり入館料をとられますが、中にはオフィスエリアと住居エリアとがあり、普通の雑居ビルとして機能している。
昔はここを馬車が通ったそうで、そんな時代の建物かと思うと斬新すぎて怖くなる。
f0055881_21265646.jpg今の高層建築だとこういう吹き抜けとか割と当たり前だが、当時としてはまったく新しい発想だったのだろう。と、いうか現代ぽいね。


100年前の建物だけど。
f0055881_21363227.jpg屋上はこんな感じ。

ぐるりと曲線に囲まれ、いたるところにタイルが敷き詰められている。彼方に見えるのは未完の大聖堂サグラダ・ファミリア。ダリとかミロとかピカソとか、この国を代表するアーティストはたくさんいるけど、人間が生活する建築物そのものをアートするというのは、そんな不思議なことでもないなあと、だんだん思えてきた。


最近、日本でもデザイナーズマンションなるものがちょくちょく出てきたけど、やっぱ住むとなると保守的&シンプルが一番。
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# by shuandyum | 2006-05-07 21:53

ガウディを訪ねて(その1)

f0055881_16354065.jpgカサ・ビセンス

今でも人が住んでる。 らしい。
と、いいつつ中庭まで入ってみる。撃たれても文句言えまい。でも、過去何人のひとが不法侵入したことだろうかと思う。
「おいおいまたかよー、…ズドン!」なんて。
タイル屋のビセンスさんが宣伝も兼ねて、総タイル貼りの自宅建造をガウディに依頼したものらしい。
いやいや、これは宣伝なんかじゃなくて、心からタイルを愛していたからこそ造らせたとしか思えぬわ。


f0055881_16481128.jpg他のガウディ建築物と違って、狭い路地に唐突に現れる。私宅なので観光向けになっていない。
平日だったせいもあり、周りは普通の街の人々が普通に生活してたりする。
あー今思うと、こんちはーって訪問したら快く部屋とか見せてくれたかもしれないね。
「お茶でもどうぞ。」
「いい加減タイルにはうんざりなのよねー。でも文化財指定されてるから勝手に改築できないし…」
あとで写真集とかで内装見たけど、こりゃ完全に××××の世界だ。いや、無理よ普通の人ならこんなとこで生活できないってば。
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# by shuandyum | 2006-05-07 17:14 |

微妙な高さだベルリンの壁

f0055881_2204314.jpgモダンなポツダム広場にベルリンの壁が置かれていた。高さは思ったより高くなく飛び越えられそうななさそうな、微妙な高さだ。
それゆえ当時の人たちは、どうにか越えようと苦労したらしい。棒高跳びとか、小型気球とか、ばね靴とか…思わず笑ってしまう写真が展示されていた。

だけど、そんな微笑ましい写真とともに、壁を越えることに失敗した人たちの無残な死体の写真が展示されていて、すーっと笑みがひいた。片足ふっとんでも何とか壁にすがるお爺さん。狙撃されてその場に崩れる子供たち。泣き叫ぶ母親。

f0055881_2541712.jpg「グッバイ!レーニン」という映画がある。壁崩壊直後の東ベルリンで、心臓の弱いお母さんに過激なショックを与えたくない子供が、資本主義に染まっていく身の回りからお母さんを閉ざすお話だ。共産主義が続いているように見せかけるため嘘のニュース番組まで作ってVTRで流すという懲りよう。ところがある日、寝たきりのお母さんがふと窓の外に目をやるとコカコーラの巨大看板が現れる。その場をごまかす子供たち。
ドタバタ加減が適度にゆるく、適度に心あたたまるコメディだ。


f0055881_33811.jpg西と東をつなぐ唯一の門、ブランデンブルグ。今こうやって眺めるとそういった現実感はなく、きわめてファンタジーな気分になる。






f0055881_392735.jpg門の近くに数え切れないくらいの石碑がシュールにたち並んでいる。団地やビルに囲まれてひっそり「そこに佇む」という感じで。
ホロコーストの犠牲者たちの慰霊碑なのだそうだがまるで現代彫刻のようだ。





f0055881_3182556.jpg中に入るとこんな感じ…。
かなーりひんやり。











今、ここにはスターバックスもマクドもあるけど、それはほんの前まで考えられなかった光景で、時間とともに忘れ去られていくものも数多く出てくるだろう。でも、忘れてはいけないこともあるのだと歴史の証拠の数々がこの街には点在している。
今度、この国に来ることがあれば、もう少し勉強してから来ようと思った。
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# by shuandyum | 2006-02-14 03:37

ベルリン天使

f0055881_2041762.jpg
そんなこんなでベルリン4日目。
天使は確かにいたけど、道のまんなかに思ったより巨大な天使がいた。
「おそろしく寒い」
と聞かされていたため、それなりの格好をしていたので思ったより寒くない。
と、思いきやタクシーの運ちゃんの話によると先週-16℃!!
この冬一番の寒さを記録したらしく、今週は暖かくて過ごしやすいそうだ。
じゅうぶん雪国並みの寒さですが…。
あと5日。
「おそろしく寒い」日が来ないことを祈ります。いや、祈って~w
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# by shuandyum | 2006-02-11 20:12 |

それは悪魔の橋と呼ばれた

f0055881_231373.jpgバルセロナから電車で小1時間。
タラゴナという町に行った。
目的は世界遺産にもなっている
ポンデルディアブロ通称「悪魔の橋」
何ゆえそう呼ばれるのかは
行ってみてわかった(ホント)。
何冊かガイドブックを見たけど
いずれも「わかりにくい」ところに
ある、と謳われている。

まず、タラゴナ駅を降りて海岸沿いに歩くと円形競技場が見えてくる。
折角なので入ろうと思ったけど入場料が1000円くらいしたので躊躇。
ほかにも観光客がいたけどみんな外から眺めるだけで入らない。
よし、ここはジャパンマネーの見せ所とばかり、入ってみた。
f0055881_250052.jpg
闘技場入り口。思わずグラディエイター気分。
ま、でも中にはいれば別段外から見るのと
あまり変わらない。
よくよく観客席みるとコンクリートで補強。
海岸沿いなので劣化激しいのはわかるが
これで1000円強は微妙…。

いやいや気を取り直して、本来の目的地
「悪魔の橋」をめざしてGO!
ガイドブックによると、バスターミナル5番から乗って
高速道路を越えた停車場でおりる、とある。

ところがターミナルはロータリーになっていてぐるりと1周まわったけど
5番乗り場が無い。75番って乗り場があって「これかな~」とか思ってたら
小さいおばあちゃんが「どこいくん?」て訊いてきた(ような気がした)ので
「ポン・デ・ディアブロ」と答えると「なら、ここでええんじゃよ」と教えてくれた
(ような気がした)ので、とりあえず乗ることにした。
バスの運ちゃんにも「でぃあぶろ?でぃあぶろ?」とか言ってたら
「はいはい、いいから乗れ」と促された(気がした)。

f0055881_3183889.jpg山の中をバスが走っていくうちに、4、5人の乗客がこっちを見始めた。みんな窓の外を指さしている。
バスが停まって「ここだよ」って運ちゃんが教えてくれたので、降りた。
けど、あたりを見回してもポツンとバス停があるだけのきわめて辺鄙なところだ。この時に気づくべきだったのだが、対向車線にはバス停がなかったのだ。とはいえ、確かに「ポンデルディアブロ」と書いてあるし、目的地を探すことにした。
バスの中の人たちがみなにこやかに見下ろしていたけど気にしない。

山の中にハイキングコースの看板があった。いやーな予感。
まさか、ここから山ひとつ越えたところにあるってオチじゃないだろな。
と、思ったら数分も歩かないうちにそれらしき巨大な橋が見えてきたよ。

f0055881_335462.jpgローマ水道橋。そして神々しい世界遺産のマーク。オダジョーのナレーションが聞こえてきそうではないか。緒形直人でもよいが。
ちょうど日本でバルセロナ旅行を検討時にPS2の「ワンダと巨像」というゲームにはまっていた。
そのゲームのシンボルである巨大な水道橋とガイドブックにある「悪魔の橋」の写真が自分の中でシンクロしてしまい、どうしても実物をみたいという衝動にかられてしまったのだ。
そもそも水道橋というのは、水源から一直線に延々と何kmも続く人口水路で、地面に平行じゃなく微妙に傾斜しているってことね、つまり。それってある意味、万里の長城より凄いんとちゃう?

f0055881_3591971.jpgさておき、これですよ。
ローマ時代の中田がトッティの目の前でミドルシュートを決めたときと同じくらい、腹のそこから「おおおおお」って声が出た。
いざ、写真に撮ってみるとガイドブックの写真と大して変わらないのでううむと悩んでしまうが、それはそれ、映画でしか見れないと思ってたショーンコネリーが実際に目の前にいると、「映画で見るのとおんなじだー」と思いつつ「やっぱでかいなー」とか思うのと似てる。いや、似てない。どっちなんだー。(数日後実物のショーンコネリーに会うのだが、それはまた別の話)

f0055881_4202339.jpgこの橋、時間とともに微妙に色が変わってみえる。近くで見るとレンガっぽいけど石のような不思議な材質で出来ている。いろんな角度から見渡しているとつい、橋を渡ってみたくなる衝動にかられる。柵があるとつい乗り越えたくなるアレだ。幸いあたりに人影もなく…





え…

f0055881_430775.jpgあの、これはつまり渡ってもいいってことなんでしょうか。鍵があいてる状態とかではなく、扉が開放されてますが。
日本ではまず考えられない事ですが、この世界遺産、管理人もなく(当然無料)お土産屋さんもなく、しかもこの危険エリアに出入り自由という凄い状況にあり、一瞬パニックに陥りそうになりますが、とりあえず渡ります。
もともとかなりの高所恐怖症ではありますが、この状況で渡らずして帰国することは自分の中で絶対に許せません。と、思ったけどおーい、
これ、大人のひざの高さくらいしか手すりないよ。
突風吹いたらまちがいなく死ねます。

f0055881_443591.jpgどころか…










一部崩れてます。

f0055881_4464994.jpgとにかく渡りきって、さらに帰ってくるという難関を乗り越え、無事帰還いたしました。その後気分が落ち着いたところで橋桁にもよじ登りワンダ気分を満喫。
ガイドブックにバスが少ないので帰り道に注意とあったので、まだ3時ですが帰ることにしました。帰路、石碑が目についたので写真に撮ってみた。
何かいろいろ書いてあるようですがさっぱり読めません。スペイン語ご堪能な方、解読していただいた場合、ぜひコメント欄に教えてください。



f0055881_4595512.jpgこのあたりはカタルーニャ語だと思われるが、カステリージャ語かも知れません。どちらにせよさっぱりですが。










f0055881_511615.jpgそういえばバス停、対向車線に無かったなと思いつつ、見渡していたら、帰り方向のバスがやってきたけどほどなく通過。
ほぼ高速道路状態なので手を上げて停まるような雰囲気ではない。帰るためには二つの方法しかない。このまま帰り道と反対側のバスに乗るか、反対車線に渡ってヒッチハイクするか。
とりあえずバスの時刻表を確認しよう。と思ったら、雨が標識に染みて解読不能。
ヒッチハイクするのも怖いし、とりあえずバスを待つ。ポケットのお菓子をポリポリ食べてたのでのどが乾いてきた。日本だと自販機でジュースでも買うところだが、そんなもの無い。
荒野に放り出されて、正味1時間くらいだったと思うが、バスが来るまで永遠のように感じられた…。

<悪魔の橋を見に行きたいと思っている方へ>
1.帰り方向のバスはありません
2.いつバスが来るかはわかりません
3.橋を渡るなら自己責任で渡ってください
4.車の場合駐車場はありますが入り口発見するのは困難です
5.はっきり言って観光地ではありません

以上。
悪魔の橋"PONT DEL DIABLE""AQUEDUCTE ROME"。
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# by shuandyum | 2006-01-30 04:10 |